
「求人を出しても応募がない」「やっと採用できても、すぐに辞めてしまう」──。
こんな声が、全国の運送会社から聞こえてくる。トラックドライバーの有効求人倍率は、他の職種と比べて圧倒的に高い水準が続いているようです。若い人が来ない、来ても定着しない。この悩みは、もはや業界全体の宿命のようにさえ感じられる。
しかし、本当にそうでしょうか。
確かに、数字だけを見れば厳しい。少子高齢化が進み、労働力人口そのものが減少しているようです。運送業は「きつい・汚い・危険」のいわゆる3Kのイメージがいまだに根強く、若者から敬遠されがちかもしれません。加えて、2024年からの労働時間規制の強化により、「稼げなくなった」という声も出始めているようです。
ただ、そんな厳しい環境の中でも、しっかりと人材を確保し、定着率を高めている会社は確実に存在するようです。
彼らは何が違うのか。
答えは意外とシンプルかもしれません。「この会社で働きたい」と思わせる何かを持っているのかもしれません。
それは必ずしも高い給与だけではない。むしろ、働く環境の「見える化」であったり、ドライバーの声に耳を傾ける姿勢であったり、最新のテクノロジーを活用して無駄な労働を減らす工夫であったりする。
たとえば、ある中堅運送会社では、デジタルタコグラフを導入して以来、ドライバーの労働時間管理が劇的に改善されました。以前は紙の日報に頼っていたため、実際の労働時間と記録に乖離があり、ドライバー自身も「どれだけ働いているのかわからない」状態でした。
デジタコの導入により、運転時間、休憩時間、荷待ち時間がすべて可視化され、これにより、無駄な待機時間を削減するための荷主との交渉材料が生まれ、結果としてドライバーの実労働時間は減少。にもかかわらず、給与水準は維持できました。
「早く帰れて、給料も変わらない」──この事実が口コミで広がり、その会社には他社からの転職希望者が増えたといいます。
人手不足を嘆く前に、まず自社の現状を客観的に見つめ直すことが重要かもしれません。ドライバーはなぜ辞めていくのか。応募が来ないのはなぜか。その原因を、「時代のせい」「業界のせい」で片付けてはいないでしょうか。
現場の声を聞いてみてほしい。意外なところに改善のヒントが隠れているはずかもしれません。
「休憩室が狭くて落ち着かない」「点呼のために早く出社しなければならないのが負担」「自分の運転が評価されているのかわからない」──こうした小さな不満の積み重ねが、離職の大きな要因になっていることは少なくないかもしれません。
逆に言えば、これらを一つひとつ解決していくことで、「働きやすい会社」という評判は自然と広がっていきます。
特に若い世代は、単なる給与の多寡よりも、「働きがい」や「成長実感」を重視する傾向があるようです。自分の仕事がどう評価されているのか、会社は自分たちのことをどれだけ考えてくれているのか。そうした「見えない価値」に敏感かもしれません。
だからこそ、テクノロジーの活用は重要な意味を持ちます。デジタコによる運行データの可視化は、ドライバー個人の運転技術を客観的に評価することを可能にします。急ブレーキや急加速の回数、燃費効率など、数字で「あなたの運転はこれだけ優れている」と示すことができれば、それは大きなモチベーションになります。
また、自動点呼システムの導入により、毎朝の点呼業務が効率化されれば、ドライバーの負担は確実に軽減されます。「5分早く家を出なくて済むようになった」──たったそれだけのことが、長い目で見れば大きな差になるのです。
人手不足の解決に魔法の杖はない。しかし、「選ばれる会社」になるための道筋は、確かに存在するようです。
大切なのは、一歩を踏み出すことかもしれません。
現場の声に耳を傾け、テクノロジーを活用し、働く環境を少しずつ改善していく。その積み重ねが、やがて「この会社で働きたい」という声を生み出します。
人が集まらないと嘆く前に、人が集まる会社になるための行動を始めよう。その第一歩として、まずは自社の運行実態を正確に把握することから始めてみてはいかがでしょうか。
中央矢崎サービスでは、デジタルタコグラフや自動点呼システム「SAN点呼」など、運送事業者の皆様の「働きやすい職場づくり」を支援する機器・システムを提案しています。労働環境の改善と業務効率化を通じて、ドライバーの定着率向上に少しでもお役に立てればと考えています。「まずは現状を知りたい」という段階からでも、遠慮なくご相談ください。
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